教育が良ければ世の中変えられる!

大人のための家庭教師
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世の中、教育改革と言われて久しいのですが、なんか、変わったような感じがしない、というのが本音ではないでしょうか。

もちろん、今までいろいろな修正や変更が行われ、良くなっている部分もあります。しかしながら、効果を得るまで時間がかかるため、常にその評価が難しくなるのも事実です。

ここで、教育に関するいくつかの誤解についてお話ししましょう。まず、「子供の時から一生懸命教え込めば、どんどん吸収する」というものですが、必ずしもそうではありません。

また、「大人になってから学ぶのは大変だし、無駄」というのも、正しくはありません。つまり、子供だろうが、大人だろうが、やる気がなければ、効果的に学べないのです。もちろん、才能などがあるので、学べる早さなどは個人差がありますが、年齢に関しては、それほど関係ありません。

実は、若い人は経験がないがために、何を学んでいるかわからなかったり、質問する素養もなかったりしますが、逆に大人が大学に戻って学ぶのを見ると、学ぶ大切さを知っていたり、もっと知りたいという感覚も若い人よりも強かったり、質問も多様な経験から鋭いことを聞く人が多いです。

学生だけでなく、教師も重要な要素になります。彼らのクラスマネージメントや教科の知識も、学習には重要な要因になっています。

つまり、学生のやる気と、教師の能力が学習効果を最大限にできるのです。「当り前じゃないか」という人もいると思いますが、意外とわかっていない人が多いと思います。

実際、現実はどうかと言いますと、学びの質より、とにかく、テストで点数が稼げれば良い、とか、資格さえ取れれば、内容なんてマスターしなくても良い、とか、高校(大学)さえ入学できればいいんだ、など考えている人たちの方が多いのではないでしょうか?

一見、一生懸命、勉強しているようで、その考え方が結構、自分勝手になっていますよね?合格さえすればよい、という考え方は、自分さえ良ければそれでよい、となります。

「こりゃ、けしからん」とお思いでしょう。でも、こういう態度を世間的に許しているんですよね。実際、社会を見ると、人の見ていない所で自分の利益だけを考えて公の利益なんてどうでもいい、という人たち、多くないでしょうか?

もしかしたら、日本では、このような考え方を、現行の教育から学んでいる人たちが少なくないということですね。

「教育改革による○○教育に期待!」という、上からあたえられたものよりも、そろそろ、教育に対する根本的な態度に関して考えていくのが大事ではないでしょうか。

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日本人が教育も政治も改革できない理由。。。

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瀧本哲史氏の本、「戦略がすべて」に次のように書いてありました。「ほとんどの日本のビジネスマンは『高級作業員』にすぎない。いくら大企業に勤めていようとも、テンプレート化された仕事をより早く、より効率よく行うルーチンワーカーなのだ。」

この文言、実は、教師に関しても当てはまるんです。ほとんどの教師や教授も高級作業員でしかなく、テンプレート化された授業を、より効率よく行うルーチンワーカーともいえると思います。

実は、この事実、日本を作っているほとんどの「部分」に当てはまるところがあって、それが、政治家も含めて、いろいろなところで言えるのです。(もちろん、一部の素晴らしい組織はありますが)

例えば、組織内に問題があって、第3者委員会を設立して原因を追究する、など、ほとんどうまく行えないですよね。

また、よく外国から来て日本に住んでいる人が言われているのが「店員がマニュアル通りにしかやらないので全然融通が利かない」とかいうのも、似たような現象です。

なぜ、このようなことが起こっているのでしょうか。私が見る限り、戦後、日本が行ってきた「ヘタレ教育」が原因だと思っています。ヘタレ教育というのは、まさに効率を重視して「お上」が絶対権力を行使して、教育を実質、統制するやり方です。

「そんなことはしていないし、法律上そんな民主主義に反することができるはずない!」と反論される方もおられるでしょうが、事実、教育委員会やそれに準じた組織が、ほとんどを仕切っていて、偏差値・順位などで生徒らを裁き、教育に対する選択肢が少ない状況では、そう言われても仕方のない状態が続いてきました。

したがって、上の例のように、マニュアルに従って、マニュアル通りにやるだけというのが、ほとんどの日本人の仕事の仕方になっていることからも、よくわかると思います。

このような教育を受けてきた人たちが教育や政治を変えるのは、そもそも無理だということがおわかりでしょう。

解決策はいくつかありますが、現在の教育を変えるのは、ほぼ無理と考えたうえで、「ヘタレていない教育」ができる人や組織で学べる選択肢を増やしていくことと、その組織への社会的評価を透明化することが一つです。

そこから輩出される教育者が広がって、効果が出ると、周りは真似せざるを得ないでしょう。もちろん、言うほど簡単ではないでしょうが、わかっている人がリーダーシップをとれるような環境、それが一番大事、なのです。

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