バットにボールが当たった感覚がないのに、ホームランになっちゃった

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野球において、バットでボールを打つ物理学は、運動量、力積、角運動量、など、いろいろなものが合わさった運動です。

今回は、バットの重心とスウィート・スポットに関してお話ししたいと思います。

野球経験者ならばよくわかると思いますが、たまに、ボールがバットに当たった瞬間の感覚が手に伝わらないのに、ボールが遠くに飛んでいくことがあります。

これは、ボールがバットの、いわゆる、スィート・スポット(衝撃中心)に当たったからなのです。

他にも重心というスポット(点)があります。これは、重力がかかる点で、簡単に言えば、1点でつるした時に、釣り合う点のことです。

バットではなく、ものさしのような形状ならば、一様な形と密度なので、ちょうど真ん中の点が重心にあたります。

バットの場合は、グリップのあたりが細く、そこから少しづつ太くなっていくので、重心の位置は真ん中からずれています。

図を見てみましょう。バットの重心をGとします。左の絵のようにボールがバットの先に当たれば、重心が後ろの方向に力がかかり、その反動でグリップが前の方向に行きます。この場合、手元に衝撃が来て、よくしびれたりしますね。

では、重心にボールが当たるとどうなるでしょうか。先ほど言いましたが、重心はバット全体の「中心」にあたるので、バット全体が均等に後ろの方向に動きます。これが、いわゆる、「つまる」という感覚なのかもしれません。

では、スィート・スポットとはどこにあるのでしょうか。これは、バットを振る回転運動とボールの衝突が起こる際、グリップが動かない点が、その点にあたります。

探し方は、バットをグリップを中心とした、振り子に見立てます。

その時の周期、つまり、バットが行って、戻ってくるまでの時間を測ります。

振り子の周期は、基本的に長さと重力加速度だけに依存します。重力加速度は、大体 9.8\mathrm{m/s^2} ですから、周期が分かれば、長さ L を求めることができます。

つまり、グリップから L の長さの点がスィート・スポット(衝撃中心)になるのが予測されます。

実際は、もう少し複雑な考慮もしないといけませんが、衝撃中心と重心は必ずしも同じではないということでした。

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参考文献
大人のための「数学・物理」再入門 吉田武 著

英会話は子音を理解するだけで劇的に上達する

英会話上達
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ローマ字というものがあります。これは英語のアルファベットの発音によって、日本語の発音を真似ているものです。

コンピュータなどで日本語を入力するとき、ローマ字を使います。お気づきだと思いますが、いくつかの平仮名は、2種類の打ち方が存在しています。

例えば、「si」と打っても「shi」と打っても「し」と返します。また、「ti」でも「chi」でも「ち」です。「つ」にしても「tu」、「tsu」のいずれかで表現できます。

日本語の発音からすると、どちらでもいいということです。しかし、逆に言えば、日本語の発音が英語より少ないということです。

言い換えると、日本人にとって、英語を話したり聞いたりするということは、日本語に無い発音を学習しないと難しいということです。

実は、上の「si」や「shi」、「ti」と「chi」、「tu」と「tsu」は英語では全く違う発音になります。

「si」は「スィ」ですが、「shi」は「シ」、「ti」は「ティ」で「chi」は「チ」、「tu」は「トゥ」または「テュ」で「tsu」が「ツ」になります。

当然、英語圏の人たちはすべて区別しています。ちなみに、「tsu」という綴りは英語ではあまりないので、「ツ」と発音するかどうかは人によりますが。。。

例としていえば、「Matsuda」は日本語では「マツダ」ですが、アメリカ人は、どう発音していいか困惑するため、「Mazda」としています。

いずれにせよ、英語やその他の外国語は子音をしっかり区別しています。一方で日本語は区別がなく、曖昧で、付属品のように扱っています。

つまり、外国語を習得するには、ここを理解するかしないかで大夫変わってくると思います。

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先生は年上の生徒をうまく教えられるかがポイント

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日本も最近は、社会人が大学院などに進学する人が多くなっていますが、アメリカの場合は、キャリアアップというよりは、むしろ、最初から学び始めたり、全く違う専門の職に就くために大学に入りなおす人がいます。

今までの日本は、何歳になったら、小学校入学、中学、高校大学と、若いうちから決められた進学方法でしたが、現在は、社会の流動性などが高くなりつつあるので、アメリカのような柔軟性のある教育法が望まれていくでしょう。

題に書いたように、学生が先生よりも年上であることがあります。その場合、未熟な教師では中々うまく教えられないことが分かります。

経験のある大人の学生の質問は鋭いですし、勉強に対する態度も真摯です。子供を扱うように教える教師は場違いだと感じてしまいます。

そういう大人の学生を説得させられる、教師・教授はなかなかいないのも事実ですよね。

日本でもアメリカでもそうですが、これからは、大人も学び続けなければなりません。そういう教育の環境ができていくことになると思います。

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○○さんが流暢な英語でスピーチしました、って本当?

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よくテレビで、「○○さんが流暢な英語でスピーチしました」と聞くのですが、本当にそうなのでしょうか?

実は、たいていの場合、発音が「かっこいい」だけで、「正しい」発音ではないことが多いです。

日本語で表現できる発音は、英語やその他の外国語よりも少ないために、一夜漬けで覚えたスピーチでは通じないことが多いのも事実です。

RとLだけでなく、日本語では区別しにくい発音が多くあるため、通じる英語を話すのは、意外と大変です。

でも、一方で、アメリカ在住の人がそれほどきれいな発音でない英語で通じているのはなぜでしょうか?

これは、通じる文脈と、通じる発音のコツを得ているからです。

自己満足の英語から脱却していくのが、英語取得の秘訣かもしれないですね。

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